lalala sunshine

〜慶應文学部を通信教育過程で卒業しました〜

『外国語学習の科学』

外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か (岩波新書)
やっと。。。

大学に入学した2009年に購入した新書。やっと読むことができました!\(^o^)/とにかく今まではレポート・科目試験に追われていたこともあり、過去5年間は自分の興味のある本はあまり読めていない状態でした。優秀な方なら大学の科目をやりながらでもぜんぜん読めるんでしょうけど、私はそこまで優秀ではないので手が回らない。(だから試験もいつも1-2科目ずつしか受けられないのだ。。。)そしてこの本は5年間本棚に鎮座し、この機にようやく本当にご対面となったわけです。

著者はもともと高校の英語教員だったようですが、この書籍を書いているときにはアメリカの大学で応用言語学を教えているという記載が。ご専門は言語学、言語習得論ということで、私の興味に当てはまる本を書かれているのは当たり前なのかもしれない。。。そしてこの本は教科書的な目的も併せ持って書かれているため、キーワードや文献情報も盛り沢山で、卒論終えるまでお供願うことになりそうな気がします。文献リストを見てみると、大学入学前に購入して読んだ本が入っていたり!より経済的に作成を進めて行くなら、卒論の文献取得するときには、まずは自分の本棚を探してから借りるなり買ったほうがいいという結論が(#^.^#)

さて、内容ですが。大学での学びも含めてこれまでに少しはこの分野に触れてきているため、そうだよねーと頷きながら読めるところもありますが、当然のことながら初めて聞く言葉もあります。エリア的には、第一言語(母国語)習得と第二言語(外国語)習得との比較もなされているし、異なる系統樹に属する言語間からの外国語習得についてやいわゆる臨界期について、外国語習得への適性、そして肝心の効率的な外国語の学び方についてなど、かなり盛りだくさん。ページ数の限られる中、文献や実験の動画情報も含めてまとめるのは大変だと思いますが、それをしてくれているので私にとっては大変ありがたい。読みながら考えが浮かんだりもして思わずその場で書き込みした時は、卒論・レポートについての講義かなんかで、O先生が「資料は汚せ!」と言っていたのを思い出しました。はい、自分の本なので思う存分汚させていただきます(*≧艸≦)

そいういえばこの本は「科学」と題名についているように、しばしば実験データについての記述もあったのですが、その中で面白いなーと思ったのが、お酒を飲んだらより外国語を喋るかという実験です。(第3章、p68)私的には、対象言語の習得度合いとか、文化背景の差異によって色々違うんじゃないかなと推測するんだけど、著書によれば「自我が傷つかないようにつねに自分を抑制している人より、自由に新たなキャラクターを演じることができる人のほうが外国語学習に向いているのではないかという仮説」のもとでお酒を飲んで自己抑制の度合いを下げて学習者の発音がよくなるかと言う実験を行ったということです。結果は、「適量>ゼロ>飲みすぎ」ということらしいので、ほろ酔いぐらいが一番英語饒舌になるのかな?(^^;;
お酒よく飲む同期はこの結果、なんていうんだろうなー。。。(あんたもね。。。)(*≧艸≦)