『宗教からよむ「アメリカ」』と。。。
- 作者: 森孝一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1996/03/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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最近、オンタイムで見たかったのに見逃してしまった、「ゼロ・ダーク・サーティ」って映画を見たんですけど、あー、ここにもアメリカの気質が現れてるよなぁ。。。っていう気がしました。
キリスト教にしろ、イスラム教にしろ、「過激派」になってしまったら私みたいなパンピーには怖いだけなんだけど、それぞれの宗教を信じることは決して否定されるものではないとは思っています。イスラム教については、学者によっては資本主義とか共産主義みたいなものと同列に扱ったほうがよいのではないかという意見があると、なんかの参考文献に書いてありました。確かにイスラム教自体は、少しかじった知識によれば、どちらかといえば個人の心の救済よりも法律や政治を含む社会体系的な側面がある。私は無宗教だから仏教でさえあんまり良くわかんないけど、映画なんかで見るキリスト教徒は、教会にconfessionに行ったりという、どちらかといえばまさに個人の心の救済を主としているようにみえます。
アメリカのAll or Nothing的な側面は、911を境に加速化したのかもしれないですけど、確かに911って、ぼんやり生きてる私のような人間でもはっきりとキリストVSイスラムの世界があることを認識するような出来事でした。アメリカの人によっては言わずもがななんだろうな。だから、何年たっても、これを軸にして色んな側面を扱った映画が見られます。トム・ハンクスの映画で「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」っていうのもあったなぁ。
「ゼロ・ダーク・サーティ」自体は実話って書いてあったけど、第三者が脚本化した時点でもうフィクション化してはいるんだろうな。映画としてはホントすばらしく、最後までぐいぐい引き込まれてしまいました。でもこういう争いが身近にあったら、ヘタレな私としては耐えられないだろうなぁ。。。CIAとかFBI映画ってものすごい好きだけど、フィクションだから見れるってあるかも。根っから能天気な私としては、なんとかこういう宗教間の争いがなくなって、平和な世界になってくれないかなぁと思ったりするのです。