lalala sunshine

〜慶應文学部を通信教育過程で卒業しました〜

英語の名言に学ぶ

試験前ですが、最近読み終えてとても良かった書籍について書いてみたいと思います。余裕というわけではありません・・・ww(^▽^;)
人生を豊かにする英語の名言
『人生を豊かにする 英語の名言』(森山進、研究社):プロフィールを見ると、著者は経済学部卒の塾員の方でした。書籍は2003年のものなので現在どこに住んでいらっしゃるのかはわかりませんが、英国やベルギーなどヨーロッパ生活が長い方のようですね。

私自身少しばかり英語やことばを勉強してきたこともあって、いわゆる欧米人などが生み出した格言やスピーチを読んだり聞いたりすることがとても好きです。というのも、日本人には無い視点で物事を捉えていること、そしてそれらがどこか自分の中でしっくりくるというか、心の支えにしたいと思えるような部分が多いと思えることがあるからです。異文化を学ぶということは、異なる考え方を自分のなかに蓄積することと同等なのかもしれません。

早速、「はじめに」から森山氏の言葉を。"私の住むヨーロッパでは、人々は自分の心の叫び声を聞くと、聖書や古今東西の偉人の名言集をひそかに音読する人が多い。「はじめにコトバありき。コトバは神とともにありき。コトバは神なり」と聖書にもあるように、古より彼らは言葉という存在をとても大切にしてきた。言葉に対する畏怖の念を忘れない。それは偉人たちとの一対一の対話と言ってもいいだろう。"
日本には「沈黙は金」という言葉があるように、言葉に出さないことに美しさを感じる側面があるが、対する欧米には、口に出さなければ判らないという前提があるように思う。そのような文化であるから名言も生まれやすいのかもしれません。以下に印象的な言葉を幾つか抜粋します。

Those who don't know how to weep with their whole heart, don't know how to laugh either. Golda Meir(心の底から涙を流すことを知らない者は、本当に笑うことも知らない。ゴルダ・メイア イスラエルの女性政治家)
この方はユダヤ人だそうです。キリストを裏切ったことからユダヤ=裏切り者(Jew=traitor)とみなされ迫害された歴史をもつ人びとであるという浅い知識しかありませんが、悲しい歴史を持つからか、その言葉はとても深いように思います。実際森山氏も、「悲劇と喜劇は表裏一体。引用した言葉は、本当の悲しみも喜びも両方知っているユダヤ人だからこそ、口にできた名言であろう」と解説しています。

The more I learn, the more I realize I don't know. The more I realize I don't know, the more I want to learn. Albert Einstein(学べば学ぶほど、自分がどれだけ無知であるかを思い知らされる。自分の無知に気づけば気づくほど、より一層学びたくなる。アルバート・アインシュタイン ユダヤ系ドイツ人物理学者)
大人になって大学生をはじめた私としては、これはまさに的を得たりという言葉。かつて、旅をしたり、様々な国の人びと話をしてみたりしてブツブツと点のような知識が自分の中に蓄積されていった。思えば、それらの点を線で結んですっきりしたい!というのも大学入学の目的のひとつであった。今改めて初心を思い出して、遅々とした歩みでも大学生活続けていこうと決意を新たにする次第。森山氏も「聞いた話に自分の考えを肉付けし、主体性をもって自分なりの視点を持つと、あなたの人生は確実に豊かになっていくことだろう」と締めくくっている。

Youth is not a time of life; it is a state of mind. Samuel Ullman(青春とは人生におけるある期間を指すのではなく、心の様相をいう。サミュエル・ウルマン 米国のユダヤ人詩人)
とても素敵な言葉ですね。またまたユダヤの方でした。続きがあるので、中略しながら抜粋したいと思います。

(omit)it is a matter of the will, a quality of the imagination, a vigor of the emotions; it is the freshmess of the deep springs of life.(それは(中略)強い意思、たくましい想像力、感動できる心、これらが重なり合ったものをいう。青春とは、ふつふつと湧き出てくる生命の息吹、エネルギーを指すのである)
(中略)
Nobody grows old by merely living a number of years. We grow old by deserting our ideals. Years may wrinkle the skin, but to give up enthusiasm wrinkles the soul. Worry, fear, self-distrust bows the heart and turns the spirit back to dust.(人は、単に年月を重ねただけでは老いることはない。理想を捨てたとき、人は初めて老いていく。歳月は肌に皺を増やしていくかもしれない。だが、熱意を失えば、気持ちまで皺くちゃになっていく。)

人生の終章を迎えているはずなのに毎日生き生きと生活している職場の知人を見ていると、ウルマンの言葉は本当だと思える。つらいことももちろんあるけれど、相対的に楽しいと思える毎日を送れれば、人生8割がた成功といえるのではないかと思ったりする。
同書籍には、まだまだたくさん良い言葉がつまっているが、最後に以下の2つで締めくくりたい。

The purpose of life is to live a life of purpose. anonymous(人生の目的は、目的ある人生を生きることである。作者不明)
Life consists not in holding good cards but in playing those you hold well.(人生は良いカードを持つことではない。持ち札のなかで最高のプレーをすること、それが人生の醍醐味である。作者不明)

誰でも良い人生を送りたいと願う。でも何が良い人生なのかは人それぞれなのだろうと思う。わかっていながらも、世間の一般常識に捕らわれてしまうのが私を含む凡人であるのだろう。グローバル化の反映か、ハタマタインターネットの蔓延からか、少しは異なる価値観への理解も見られるようになって来たのかもしれませんが・・・。とにかく、その時その時で臨機応変に自分自身を生きて、満足して退場していくことが今後の私自身の課題でしょうか。。。