lalala sunshine

〜慶應文学部を通信教育過程で卒業しました〜

"An Officer and a Gentleman"に思ったこと

大好きな歌の一つに、Joe Cockerの"up where we belong"―映画"An Officer and a Gentleman"(邦題:「愛と青春の旅立ち」)の主題歌―があります。先日久しぶりにこの歌を聴いていて映画が見たくなったので、DVDを借りてみました。かなり前に一度見ていてものすごく久しぶりだったのですが、やはり素敵な映画であると再認識するとともに、以前は感じなかったことを感じたのでそれについて少し書いてみたいと思います。

映画は、その生い立ちから心に様々なものを抱えた主人公の青年:ザック・メイヨ(リチャード・ギア)が海軍士官養成学校で学ぶうちに士官として成長するとともに、愛や友情をも学んでいくというお話です。Google検索したところ、公開されたのは1982年、主題歌はアカデミー歌曲賞を受賞していました。

今回映画を見ていて、1980年ごろのアメリカの女性たちが、男性を頼りに生きている(と見える)ことにかなり驚きを感じました。女性の権利が確立しているように見えるアメリカなのに、このお話の時代である1980年前後には、まだそういうことは許されなかった。いや、もしかしたら女性が自主的に人生を切り開いていくという概念が、この当時のアメリカになかったのか?いずれにしても、これはかなりの衝撃です。というのも、私の目に移るアメリカやその他西洋の女性たちは、とても強く自立しているようにみえるからです。

劇中以下のような場面があります。ザックが海軍士官養成学校に入学した日、教官のフォーリー軍曹が学生たちに対して、「地元の若い女性に気をつけろ。彼女たちは海軍航空隊と結婚することを目的に近づいてきて、罠にはめようとする。彼女たちにとってお前たちは夢なのだ。」というようなことを告げる場面があります。ホントにそんなやついるんかいな?って思いますが、物語の終盤に、ザックの友人:シドの恋人となるリネットがまさにそういう女性であるということがハッキリわかります。シドと結婚するために妊娠していると嘘をついたリネットは、それが嘘とわかっても彼女にプロポーズをするシドに対してとても冷たい言葉を発します。英語の台詞も併せてみてみることにします。

"I'm sorry, Sid. But I don't want to marry you.(omission) I want to marry a pilot.I want to live my life overseas...the wife of an aviator! Damn you! Goddamn you! Nobody DORs after weeks! Nobody!"

卒業まであと2週間となった士官学校を辞めてまで彼女と結婚する決意をした彼に、「退学し普通の人となった貴方とは結婚しない。自分はパイロットとしか結婚しないのよ」と告げる彼女は、かなり自己中心的で残酷な女性です。自分の目的のためには手段を選ばない、ある意味したたかな女性であるのでしょう。うーん・・・私だったら海外に住みたかったら自分でお金ためて海外へ行くし(実際行ったしww)、男性に寄りかかることで自分の人生を豊かにしようとは思いませんけど。でも、もしかしたらそれは、21世紀の現代を生きているから言えるのかもしれません。

私は女性も自分で仕事をして自立することはとても大事であると感じています。自分で働いて自分を養っていく能力があれば、結婚を生きていくための手段とする必要がなくなる―つまり、夫に食べさせてもらうことを目的とした結婚をする必要がなくなると思うからです。そうすれば、結婚する相手を肩書きや財力などで判断する必要がなくなり、純粋にその人物が好きであるという結婚ができる可能性が高くなるのではと思っています。もちろん人によって立場や考え方は様々なので、旧家に生まれた場合は家柄がつりあう方としか結婚できないという場合もあるかもしれません。しかし私レベルの庶民ではそのようなことは無縁であるし、むしろ、自分の心に従って生きることを許されるところにいるのだから、そのように人生を生きたいよなぁと思ったりします。ま、結婚している友人にはアマイ!とカツを入れられますが、バツイチの知人でさえ再婚はソウルメイトとしたいとおっしゃってますし。(゚▽゚*)ニパッ♪