lalala sunshine

〜慶應文学部を通信教育過程で卒業しました〜

言葉のなりたち

語学を勉強していると、どうしても理解しにくい言葉というものが出てくる。この場合の"理解しにくい"というのは、感覚的に捕らえにくいとでもいったらよいだろうか。辞書に意味は載っているが、どうも自分の中でしっくり来ない言葉というのが、外国語を勉強しているときに出てきたりする。これって自分だけなのかと思っていたが、昔ボランティアで英国人に日本語を教えた際に生徒さんが同じことを言っていたので、外国語を勉強する際には民族を問わず、同じような経験をしているということなんだろう。

理由として考えられるのが、当然、文化の違いであるように思う。一般的に言葉と文化は密接にリンクしているので、言語はその文化の影響を強く受け、特有の言い回しや事物・現象を形容する言葉の有無・多少等が生じているように思う。米(こめ)文化を持つ日本は、米、稲、粟(あわ)、粳(うるち)、糠(ぬか)etc. お米に関する言葉は豊富だという。一方、小麦を主とする英語文化では、rye, barley, weat, oat ets...麦に関する単語が豊富だったりする。これらは文化と言葉がリンクしている典型的な例だろう。

本音を言えば、日本語と英語はまったく系統樹の異なる言語であるので、このような文化的な違いがあっても驚きはしない。石の家に住む人間が、紙の家に住む人間と同じように物事を見ているとは私だけではなく多くの人が思わないだろう。しかし、まったく異なった文化を持つもの同士が時として同じようなものの考え方をしていることがあったりすると、なんだか妙にうれしくなったりする。

一例を挙げると、日本のことわざに「隣の芝は青い」ということばがある。最初にこれに対応する英文を見たときに、わぁ!と思った。なんたって、"Grass is greener"....そのままやん(・_・)ヾ(^o^;) オイオイ・・・同じように、先週(6月11日)の日経PLUS1を読んでいて、おおっ!と思ったことがあった。お歳暮のマナーについての記事に、

ファンは日本語に訳すと「信者」ともいえ、"信の横に者をつけると「儲(もう)かる」になる"。という記載があった。

信じる(ことを得る)者は富をえる・・・なるほど。そして、英語ではどうなのだろうと思い、辞書を見てみた。"儲かる"を一番分かりやすい英語にすると、"make a profit”がよいのではないかと思う。そこで、"profit"を漢字のように2つに分解してみると・・・

pro(接頭語):賛成の、支持の
fit(形容詞):(ある目的・条件などに/〜するのに)ぴったりの、ふさわしい。(〜に対する/〜する)資格(能力)のある

むむむ・・・(・・∂) アレ?なんとなく日本語と考え方が似ているような。「儲かる」という事象に洋の東西は関係ないということか。さてさて、2週間ほど後の科目試験を終えたら英語学の勉強に入ります。また新しい発見があるのでしょうか・・・?(〃^∇^)o_彡☆