lalala sunshine

〜慶應文学部を通信教育過程で卒業しました〜

王家に生まれて

前回ハプスブルク家について少し触れたため、なんだかもう少し突っ込んでみたくなりました♪ということで、今回は、600年以上続いたヨーロッパの覇者―"ハプスブルク家"に生まれた"マリーアントワネット"について少し書いてみたいと思います。

ハプスブルク家については、昔、何気なく手にした『ハプスブルク家の女たち』(江村洋講談社新書)を読んだ時に、非常に興味をそそられておりました。それに加えて5年ほど前に知人が借してくれた宝塚歌劇のVHSを見てストーリー自体が気に入り、漫画『ベルサイユのばら』を購読。毎晩夜中の3時くらいまで読み続けるほどにハマってしまいました・・・ヾ(--;)ぉぃぉぃ。この頃ちょうど、朝日新聞でコミカルな4コマ漫画『ベルばらkids』が掲載され、また、神戸や名古屋など各地のデパートでベルばらの様々な催し物が開催されていたこともあり、これらの催し物にも繁々と足を運ぶことに。だんだんとベルばら登場人物(架空の人物は除く)の実際の人物像や時代背景についても知りたくなり、その当時について書かれた歴史本も読むようになりました(^0^*オッホホ。

ハプスブルク家で特に名を馳せているのは、18-19世紀に生きた3人の女性:マリア・テレジアマリー・アントワネットエリザベート(フランツ・ヨーゼフ妃)ではないでしょうか?この3人のうち、マリア・テレジアの実子がマリー・アントワネットとなりますが、アントワネットは、優秀で政治的なセンスを併せ持った母:テレジアとは異なり、非常に凡庸な女性であったようです。由緒正しい王家に生まれ、何の不自由もなく暮らすことが許されたのとは裏腹に、この時代の大半の女性と同じように、自らの意思を持って生きることはかなわず、わずか38年にて波乱の人生の幕を閉じました。もしギロチンにかけられることがなければ、おそらく歴史の中で大きく取り上げられることがなかったであろう人物です。

アントワネットについては様々な逸話があります。例えば、一番有名なのが、市民が食べ物に困窮している際に、「パンがなければお菓子を食べれば良いじゃない?」と言ったという話があります。実際のところはこの台詞、アントワネットではなく、ルイ15世の娘―つまりはルイ16世の叔母の一人が言ったようです。また、贅沢の限りをつくしてフランス王国を破産に追いやったとの話が有名ですが、実際は、ルイ14世時代から徐々に財政的に傾き始めていたブルボン王家が、アメリカ独立戦争へ参入してしまったために、一挙に王国を財政困窮へと押しやったようです。

ロココの女王、マリーアントワネット。ブルボン王家に嫁ぐ前の肖像を見るととても愛らしい少女です。この愛らしい少女があのような過酷な最期を迎えるとは、だれも想像していなかったのではないでしょうか・・・。
マリー・アントワネット 上 (角川文庫)ベルサイユのばら』の作者、池田理代子さんが高校生の時に読んで感銘を受けたという、シュテファン・ツヴァイク作『マリー・アントワネット』。とても面白かったです♪