lalala sunshine

〜慶應文学部を通信教育過程で卒業しました〜

性格は遺伝するの?

 自身が大学で勉強しようとしていることとは全く異なるが、何分好奇心が強いタチなので、興味を引けば生物系の論文なんかも読んだりする。学問がお互い何かしら共通した部分を持つというのも事実だし、実際、言語学においても、"相同性"っていう生物学の概念を取り入れた研究をされている研究者の方もいたことだしね〜。
 で、パラパラと雑誌を見ていたら、また面白い記事を見つけてしまった!「ヒト双生児における性格と遺伝」(山形伸二、安藤寿康:生物の科学 遺伝、p61-66、2010.11月)は、冒頭から非常に興味深いので、以下に引用する。

>>「1940年、アメリカ、オハイオ州。ある家庭で産まれた一卵性双生児の兄弟が、生後4週間で、Lewis家とSpringer家という別々の家庭に預けられ、偶然ふたりともJimと名づけられた。Lewis家とSpringer家は70km離れた距離にあった。2人のJimは双生児の兄弟がいることは知らされていたものの、互いの所在を知る機会のないまま成長した。39歳の時、2人のJimは初めてお互いに出会う機会を得た。彼らの姿かたちは驚くほどよく似ており、身長は180cm、体重は80kgだった。しかし、似ていたのはそれだけではなかった。
 ふたりはともに2度結婚し、1人目の妻の名はともにLinda、2人目の妻の名はともにBettyといった。Jim LewisにはJames Alanという名の息子がおり、Jim SpringerにはJames Allanという名の息子がいた。ふたりはともにToyという名の犬を飼っていた。ふたりはともにSalemというタバコを吸い、ビールはMiller Liteを飲んだ。どちらも片頭痛持ちで、爪を噛む癖があった。どちらもロマンチストで、家の中に妻への愛のメッセージを書きつける癖があった。そして、ふたりに知能検査やパーソナリティ検査を受けさせてみたところ、その結果は同一人物が2度続けて同じ検査を受けた場合と同程度に似ていた・・・(Segal, 2000)」<<Σ(*・д・ノ)ノ゛ナニュュュュ!!

 勿論、この冒頭は当該論文とは別の論文を引用したものである。一卵性双生児が体格的に似ているというのは何となく想像が付くし、理解できる。実際、同論文の身長についての仮想データには、一卵性兄弟の身長の類似性がくっきりと表れていた。しかし、ホントに性格や嗜好も似ているの?まぁ、この分野をもっとつっこんで調べて、いっぱいデータを見てみないと分からないけど、肉親との嗜好の意外な一致なんかをみると、素人考えでも、兄弟の外見だけではなく性格や嗜好にも何かしら遺伝的な要素が影響を与えているような気はしますねぇ・・・。
 しっかし、この2人のJimはまるでお互いがお互いの鏡のようですなぁ〜!初対面の時はどんな気持ちになったんでしょうねぇ・・・σ(゜・゜*)・・ん??